July 29, 2026

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金原亭 馬生 (きんげんてい ばしょう)は、 落語家 の 名跡。 当代は11代目。 名跡の由来は、野馬の生産地として有名な金原(こがねはら: 小金原 とも書き 下総 中野牧 の一部)で馬が生まれるという意味の 地口 である。 初代馬生を祖とする一門は 馬派 (うまは)と呼ばれた。 馬派に属していた落語家は、 蝶花楼馬楽 や 鈴々舎馬風 の様に、馬の字は使っても亭号は独自のものを使用していた者が多い(但し、馬楽・馬風の名跡は後に 柳派 の流れを汲む落語家に継承される様になった)。 大正時代、東京で同時期に「馬生」が2人存在したことがある。 5代目が大阪に移住していた間に6代目が誕生し、その後5代目が帰京したため、この様な事態が生じた。 寄席 では めくり の色を変えて峻別した。. Share your videos with friends, family, and the world

十代目 金原亭 馬生(きんげんてい ばしょう、1928年〈昭和3年〉1月5日 – 1982年〈昭和57年〉9月13日)は、東京府出身の落語家である。本名∶美濃部 清(みのべ きよし)。

来歴・人物

豊山第二中学校(旧制私立豊山中学校定時制)を中退した後、当時の中学生の憧れの一つであった予科練を志していたが、体調が悪化したことにより断念する。腸の病気の発見がやや遅れ、駒込の病院で大手術を施された。

退院すると死生観の変化により予科練志願の心は消え、落語家になろうと思い立つ。1942年8月、父・5代目古今亭志ん生に入門し、4代目むかし家今松を名乗る。当時は落語家が足りなかったため、二つ目として落語家人生をスタートさせた。1944年頃、初代古今亭志ん朝と改名。1945年4月、終戦直前になって父・志ん生が満州慰問に出てしまったため、苦労を重ねる。

1947年1月、父・志ん生が帰国。同年には再び今松を名乗る。1948年に真打昇進し、5代目古今亭志ん橋を襲名。1949年10月、10代目金原亭馬生を襲名した。父・志ん生からはあまり噺の稽古をつけてもらえなかったため、他の師匠から稽古を受けたり、独流で噺を練り上げたりすることで独自の芸風を磨き続け、三遊派・柳派両派のネタを多く持った。また、人情噺などのじっくり聴かせる噺に本領を発揮し、独自の芸風を確立した。

書画は本職並みで、酒仙でもあった。また、私生活では噺家らしく和服を貫いていた。

1969年、芸術選奨新人賞を受賞。1973年には文化庁芸術祭優秀賞を受賞する。1978年から1982年まで落語協会副会長を務めた。

俳句も作り、結城昌治らと第一次「くちなし句会」を1978年に結成。青木雨彦、高橋呉郎、大泉拓、村上豊、青柳純一、小田島雅和らがメンバーだったが、1982年の馬生の死で解散している。

1982年9月13日、食道がんのため、死去した。54歳没。食道がんが判明した際「芸人は声が命」として、手術や抗がん剤による治療を拒否していたという。同年8月30日の「東横落語会」で『船徳』を口演したのが最後の高座となったが、既に5月の時点で流動食しか摂れない状態となっていて、楽屋入りには夫人の肩を借りる形でないと歩けない状態であったとされ、正座も困難で釈台で足元を隠しながら口演している。10月には同所で独演会も控えていたが、それを前にしての死となった。

経歴

5代目古今亭志ん生一家の戦前の履歴は諸説あるが、この年表は『総特集古今亭志ん生』〈KAWADE夢ムック文藝別冊〉204 – 207頁に掲載の年表を底本として作成した。なお、年表内に記した住所の旧居はいずれも現存しない。

  • 1928年(昭和3年)
    • 1月5日 – 東京府豊多摩郡和田堀町方南71(現:東京都杉並区方南)にて出生。
    • 4月 – 東京市本所区業平橋1丁目12(現:墨田区業平1丁目、いわゆる「なめくじ長屋」)へ転居。
  • 1936年(昭和11年)2月26日 – 浅草区永住町(現:台東区元浅草)へ転居。
  • 1937年(昭和12年)8月 – 本郷区駒込神明町338(現:文京区本駒込)へ転居。
  • 1940年(昭和15年)4月 – 豊山第二中学校(旧制私立豊山中学校夜間部)入学。
  • 1943年(昭和18年)8月 – 父・5代目古今亭志ん生に入門。芸名は4代目むかし家今松。取り急ぎ『たぬき』『道灌』『子ほめ』の三席を教わり、入門当日から高座に上がる。
  • 1944年(昭和19年)
    • 5月6日 – 父・志ん生が満州へ慰問に行く。
    • 9月 – 古今亭志ん朝(初代)に改名。
  • 1945年(昭和20年)
    • 4月13日 – 東京都本郷区駒込動坂町327(現:文京区千駄木)へ転居。
    • 5月6日 – 父・志ん生が満州へ慰問旅行中に、敗戦のため帰国不能になる。
  • 1947年
    • 父・志ん生が約1年7か月ぶりに帰国。
    • 6月 – 再びむかし家今松に改名。
  • 1948年(昭和23年) – 古今亭志ん橋(代数不詳だが5代目と称した)と改名して真打昇進。
  • 1949年(昭和24年)10月 – 10代目金原亭馬生を襲名。
  • 1950年(昭和25年) – NHKラジオ若手演芸会でラジオ初出演。『鮑のし』を口演する。
  • 1951年(昭和26年)11月 – 荒川区日暮里町9丁目1114(現:荒川区西日暮里3丁目)へ転居。
  • 1953年(昭和28年)10月16日 – 妻・治子と結婚。
  • 1955年(昭和30年)3月12日 – 長女・志津子(池波志乃)誕生。この頃実家の前の路地を挟んだ二軒隣(現:荒川区西日暮里3丁目16 – 12)に転居。
  • 1961年(昭和36年)
    • 4月 – 一番弟子金原亭桂太が入門。総領弟子。
    • 5月30日 – 第31回東横落語会で東横落語会初出演。『禁酒番屋』を口演する。
  • 1966年(昭和41年)4月26日 – 第57回東横落語会出演。以降レギュラーメンバーとなる。
  • 1969年(昭和44年)3月 – 第19回芸術選奨において新人賞受賞。演目は『鰍沢』。
  • 1973年(昭和48年)
    • 第248回三越落語会において口演した『明烏』で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
    • 9月21日 父・志ん生死去。志ん生門下から古今亭志ん駒が移籍。
  • 1976年(昭和51年) – 旧居のはす向かいに転居。
  • 1978年(昭和53年)
    • 社団法人落語協会の副会長に就任。
    • 5月 – 6代目三遊亭圓生主催の落語三遊協会発足(落語協会分裂)に伴い、古今亭志ん駒が3代目古今亭志ん朝門下へ移籍。
  • 1979年(昭和54年) – 金原亭駒七が入門。最後の弟子となる。
  • 1980年(昭和55年)2月18日 – 本牧亭で独演会「馬生十八番」を開始、以降計10回開催する。
  • 1982年(昭和57年)
    • 8月30日 – 第260回東横落語会で『船徳』口演。最後の高座となる。。
    • 9月13日 – 死去。戒名「心光院清誉良観馬生居士」。墓所は文京区小日向の還国寺。
  • 2006年(平成18年)11月25日 – 妻・治子死去。享年75。
  • 2011年(平成23年) – 墓所が台東区谷中の長久院に移される。
  • 2014年(平成26年)9月6日 – 上野精養軒で三十三回忌法要。9月11日~20日、新宿末廣亭昼の部『十代目金原亭馬生三十三回忌 追善興行 師匠を語る・父を語る』が開催される。当代馬生が中トリの後、中尾彬・池波志乃が連日座談会に登場、日替わりで直弟子がトリを務めた。

芸歴

  • 1943年8月∶五代目古今亭志ん生に入門、「四代目むかし家今松」を名乗る。
  • 1944年9月∶古今亭志ん朝に改名。
  • 1947年6月∶「四代目むかし家今松」に再改名。
  • 1948年∶真打昇進、「五代目古今亭志ん橋」を改名。
  • 1949年10月∶十代目金原亭馬生を襲名。
  • 1982年9月∶死去。

代数をめぐる議論

10代目金原亭馬生を襲名した当時、5代目(「黒馬生」)と6代目(「赤馬生」)が併存した「二人馬生」時代からの名跡の混乱(金原亭馬生参照)によるいざこざが尾を引いていた。10代目馬生は5代目馬生の弟子である9代目馬生から生前稽古を付けてもらった際に、「本来ならば師匠の5代目馬生から名前をもらった自分は『6代目馬生』となるはずだったが、東京で6代目・7代目・8代目が勝手に襲名されたせいで『9代目馬生』になってしまった。馬生の名跡は差し上げるけれども、将来継ぐときは『7代目馬生』として継いでくれ」と依頼されていた。

しかし、9代目馬生から6代目(鶴本勝太郎、父・5代目志ん生の師匠)・7代目(父・5代目志ん生)・8代目(小西万之助、父・5代目志ん生の友人)を「インチキ馬生」呼ばわりされて意地になった父・5代目志ん生の意見で、当初は9代目馬生として襲名した。鴨下晁湖の筆で「九代目金原亭馬生」と記してある襲名披露に使用された後ろ幕が現存している。

その後、「さまざまないきさつがあっても、存在したものは存在したものとして正しい代数に直すべきである」という6代目三遊亭圓生の意見に従い、代数を10代目に訂正した。

主な演目

弟子

馬生の死後、朝馬までは独立。当時まだ真打でなかった十一代目馬生(当時∶馬治)より後輩は伯楽門下となる。太字は現役。

  • 金原亭伯楽
  • 鈴の家馬勇
  • 五代目金原亭馬好 – 初代金原亭馬の助門下から
  • 七代目むかし家今松
  • 二代目金原亭馬の助 – 初代金原亭馬の助門下から
  • 金原亭駒三
  • 六代目五街道雲助
  • 四代目吉原朝馬

移籍

馬生死後伯楽門下へ

  • 金原亭馬治
  • 金原亭駒平
  • 金原亭小駒
  • 金原亭駒七

古今亭志ん朝門下へ

  • 古今亭志ん駒 – 五代目古今亭志ん生門下から移籍

廃業

  • 古今亭銀助
  • 金原亭歩太郎
  • 金原亭駒助

系図

視聴覚資料

CD全集

  • 『十代目金原亭馬生全集』、ソニー・ミュージックハウス、 FXCG-3981-3990、2000年
  • 『十代目金原亭馬生十八番名演集』、コロムビア・ミュージック・エンタテインメント、 COCJ-34527-34536、2007年
  • 『続・十代目金原亭馬生十八番名演集』、コロムビア・ミュージック・エンタテインメント、 COCJ-34886-34892、2008年
  • 『十代目 金原亭馬生 東横落語会CDブック』、小学館、ISBN 9784094801286、2021年

CD・DVD全集

  • 『落語研究会 十代目 金原亭馬生全集』、TBS、ソニー・ミュージックダイレクト、MHBL-170-177、2010年

その他

  • 『どこでも落語プレーヤー 東京落語会 傑作選』、ユーキャン、EZU0P

関連書籍

  • 『馬生集成』 全3巻(1977年、旺国社)
  • 石井徹也『十代目 金原亭馬生 噺と酒と江戸の粋』(小学館)
  • 『東京人』2003年12月号 no.197(都市出版)-「特集 落語に生きた親子三名人」

注釈

出典

参考文献

  • 矢野誠一 『志ん生のいる風景』(1983年、青蛙房)
  • 橘左近 『東都噺家系図』(1999年、筑摩書房)
  • 美濃部美津子 『三人噺 志ん生・馬生・志ん朝』(2002年、扶桑社)
  • KAWADE夢ムック文藝別冊 『総特集 古今亭志ん生』(2006年、河出書房新社)
  • 落語ファン倶楽部編 『落語大看板列伝』(2009年、白夜書房)
  • 樹木希林『心底惚れた―樹木希林の異性懇談』(2019年3月、中央公論新社)

外部リンク

  • 十代目 金原亭馬生 – 小学館
  • 十代目 金原亭馬生 – ソニー・ミュージックエンタテインメント
  • 十代目 金原亭馬生 – 日本コロムビア


金原亭 馬の助 芸人紹介 一般社団法人落語協会

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円山町 料亭三長にて伝統芸を学ぶ 金原亭馬生さん 常磐津和英太夫さん 渋谷新聞

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十代目金原亭馬生東横落語会CDブックより「垂乳根」 YouTube

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10代目金原亭馬生・5代目古今亭志ん生『妾馬』rakugo YouTube

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十一代目金原亭馬生 _ きんげんていばしょう TGOC

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十代目 金原亭馬生 東横落語会CDブック|小学館

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金原亭馬生(十一代目)『死神』(2017年3月18日放送)【落語競演】 YouTube

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高座に立てば、いつの間にか江戸の路地裏に引き込まれていく―― それが、十代目金原亭馬生という落語家の真骨頂です。 この記事では、馬生の芸風、逸話、代表演目、音源の楽しみ方までを、初心者にもわかりやすく紹介していきます。. 一般社団法人落語協会のホームページ。 金原亭 馬生ページ。